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BILLY ELLIOT【大阪】@10/27

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ビリー・エリオット、2回目の大阪遠征。
今遠征はビリー日本初演のmy楽であり、2日連続での観劇。その1日目です。

この日は入場者プレゼント付。クリアファイルをいただきました。
「日本初演 観劇記念」の文字がうれしいですね。ラッキー

本日のキャストはこちら。

カウントダウンも進んでいます。
咲哉ビリー&唯颯マイケル、個人的にNo.1同士のコンビです
今回も素晴らしいパフォーマンスでした。(ちょっと思うところもあったけど
(2017/10/30追記)
デビー役がボードでは香好さんになってますが、実際は佐々木琴花さんだったようです。スタッフのミス?ですかね(^^;

そして、さらに終演後にはバックステージツアーにも参加しました。

東京でもバクステはあったけど、その時はスケジュール的にどうしても無理だったので諦めました。そして、この大阪も最初は見送るつもりだったけど、元々の遠征予定と日程が並んでいてスケジュールはクリアできそう、で、試しにチケットを確認してみたら1階席でそこそこの位置が取れたので買い足しちゃいました

劇団四季の場合、準備が整うまでロビーでしばらく待機しますが、受付で整列後、ほぼすぐに再入場しました。なので、客席やステージ上で清掃しているスタッフもいらっしゃいました。(その中には俳優の大塚たかしさんの姿も。参加者全員が席に着くのを待っている間に「こんにちは」と挨拶してくれました

内容としては、ステージに上がって舞台監督さんからの説明を聞くのが中心で、そのまま舞台上で質疑応答でした。フリータイムがなかったのがちょっと残念
ステージは軽く傾斜がついていて、それ自体はまあ想定内だったんですが、実際に立ってみると思ったより斜めっていて、また客席から見た印象より狭く感じました。ここであれだけのダンスをするのは大変だよなあと、改めてビリーたちの凄さを再認識しましたね。

あと、面白かったのは『Expressing Yourself』のシーンで出てくるダンシングドレスが舞台奥の頭上に吊るされてたんですが、本番ではその下に俳優さんが立って、上からそのまま下ろして着込むそうです。一番好きなシーンの裏側を覗けて、ちょっと嬉しかったです
この作品には椅子がたくさん出てきますが、椅子の大きさが全部同じじゃなくて数種類あって、1つ入れ替わっても成立しないシーンとかもあるそうです。これにはびっくりしました。

最後に、先の記事に書いたロンドンのシーンでドアがなかった理由、劇場のサイズではなく設備(具体的には吊りもののバトン)の違いによるものだそうです。

バックステージ、参加できて本当によかったです。大満足でした

BILLY ELLIOT【大阪】@10/28昼

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ビリー・エリオット大阪遠征2日目。
この日は朝から雨の予報だったけど、外にいる間はそんなに降らず、ラッキーでした

ということで、私の最終観劇日レポ、まずはマチネからです。
キャストはこちら。

ボード(向かって)右上には、この日デビー役で出演予定の香好さんが体調不良で休演との掲出が。

もうお元気になっているとは思いますが、くれぐれもお大事になさってください。そして、千秋楽まで無事に務められますように
代役の琴花さんは昼夜連続出演になりましたが、どちらも良かったですよ

晴翔ビリーは、なんかオーラを感じました。もう、ビリーとして完成しすぎていて、かえって物足りなさを感じたくらいでした。(誉めてますよー
れんマイケルは、見るほどに良くなったなぁという印象。「うで!」の言い方なんてツボだし

島田歌穂さんの見納めになるこの回で、お父さんが吉田鋼太郎さんだったのは嬉しかったです
雪のウィルキンソン邸前での2人のシーン、好きなんですよね。この日のお芝居もビリーへの愛情がいっぱいで見応えありました

ソワレに続きます。

BILLY ELLIOT【大阪】@10/28夜 ~my楽~

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続いてソワレ。今回の日本初演のmy楽、7月のプレビュー以来何度も足を運んだ「ビリー・エリオット」も、ついにこれで見納めです


左上:航世ビリー/左下:和樹ビリー&唯颯マイケル
右上:咲哉ビリー/右下:晴翔ビリー

おなじみキャストボード。

27日のバクステ回のときとウィルキンソン先生以外は全く同じメンバーです。

さて、この回の席は1階の舞台からの距離も程よい場所で、下手通路の真横。
つまり、最初にスモールボーイが舞台に向かうのを見守り、最後は旅立つビリーを見送れ、さらにカテコに戻るビリーを迎えられる上に、マイケルの表情まで堪能できる超特等席

咲哉ビリーは、最初にプレビューで観た頃はまだ「かわいい」が見え隠れしてたけど、この日はもう「カッコいい!」以外の何物でもなかったです。
唯颯マイケルも最高に愛おしく、カッコかわいかった
27日観たときにちょっと「うーん」と思ったところもことごとく良くなっていて、「もう言うことなし!」の素晴らしさ
ほんとにサイコ―の見納めができました。

そして、カーテンコールの最後は公式で告知もされていたビリマイの撮影OKな時間がありました(でもって、撮影可能な最終日でもありました)。


例によってきれいには撮れてませんが、でもこれで締めれたのも嬉しかったです。

ミュージカル「ビリー・エリオット」も、いよいよ最終週に突入しましたね。

ビリーカンパニーの皆さま、悔しい思いをしている未来和樹くんの分も、最後までがんばってください

☆★☆ビリー・エリオットまとめ☆★☆

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(画像は公式サイトより拝借しました)

7月のプレビューから3か月半公演された「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」の日本初演も、いよいよ本日(11/4)大阪にて大千穐楽を迎えました。
本記事は、通いに通ったこのミュージカルの個人的な観劇まとめです。

■観劇数
東京(赤坂ACTシアター)    16回
大阪(梅田芸術劇場メインホール)4回
このうち、開幕後に買い足したのが6回(東京4、大阪2)もありました。
合わせて20回かぁ。我ながらよく観たもんだ(汗)それだけハマったということなんですけどね

次いで、キャスト別の回数です。
ビリー&マイケルのみ、東京大阪の内訳も書いてます。
■ビリー
加藤航世くん 4回(東京3、大阪1)
木村咲哉くん 6回(東京4、大阪2)
前田晴翔くん 6回(東京5、大阪1)
未来和樹くん 2回(東京2)
山城 力くん 2回(東京2)
■マイケル
古賀 瑠くん 3回(東京3)
城野立樹くん 6回(東京5、大阪1)
持田唯颯くん 7回(東京5、大阪2)
山口れんくん 4回(東京3、大阪1)

ビリーxマイケルの組合せで見ると、
咲哉ビリーx唯颯マイケルと、晴翔ビリーxれんマイケル
が3回で同率1位でした。

■トールボーイ
小溝 凪くん 12回
笹川幹太くん 7回
山城 力くん 1回
大阪の4回が全部凪くんだったので、幹太くんと差がでちゃいましたね。
ビリーデビュー前の力くんを観ておけたのが、個人的に大きいです。

■スモールボーイ
岡野凜音くん 8回
菊井凜人くん 7回
桜井 宙くん 5回
■デビー
夏川あさひさん 6回
香好さん    8回
佐々木琴花さん 6回

■お父さん
吉田鋼太郎さん 7回
益岡 徹さん  13回
■ウィルキンソン先生
島田歌穂さん  13回
柚希礼音さん  7回

きれいに数が一致しましたね。パパx先生の組合せで見ると、
吉田パパx島田先生 5回
吉田パパx柚希先生 2回
益岡パパx島田先生 8回
益岡パパx柚希先生 5回
となりました。
個人的に好きだったのは吉田パパx島田先生の組合せですね。

■おばあちゃん
久野綾希子さん 8回
根岸季衣さん  12回
■トニー(お兄ちゃん)
藤岡正明さん  13回
中河内雅貴さん 7回
■オールダー・ビリー
栗山 廉さん  12回
大貫勇輔さん  8回

■バレエガールズ
チームベッドリントン 8回
チームアッシントン  12回

こうしてみると、ほぼほぼバランスよく観れてますね

ビリーカンパニーのすべての皆さん、大千穐楽おめでとうございます。
そして、本当にありがとうございました!!
5人のビリーや4人のマイケルたちが今後も活躍されることを祈念しております

ライオンキング@11/4 昼

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この日はビリー・エリオット大千穐楽の日でしたが、イギリスの炭鉱ではなくサバンナへ行っておりました
(当初BEの大阪遠征は深く考えておらず、LKの会員先行でチケットを押さえていました。ビリーにハマり、大千穐楽のチケットを取らなかったことをちょっとだけ後悔したりもしましたが、結果的にはこれで良かったと思っています。)

ライオンキングに話を戻しまして、まず、キャストボードから。

この日はヤングシンバの東條莞典(かんすけ)くんがデビュー公演でした


ということで、 莞典シンバの感想です。

■登場~プライドロック
第一印象は、ちょっとクールな感じかな。でも実際は、誰からも愛される王子様って感じもしました。
王国を見渡したときの「わーお」はやや短めでした。ハゲタカを「追っ払ってよ」という言い方が心細げだったのはいいなあと思いました。
■朝の報告
ムファサの真似をしている辺り、ザズの報告を「へぇ」って感じで興味深そうに聞いてるのが何か微笑ましかったです。
ソロダンスは、アクロバティックという訳でもダンサブルという感じでもないけど、個性的な振り付けで目を惹きました。こんなアプローチもあるんだと新鮮でしたね。
■スカーの洞窟
スカーとの受け答えがとてもナチュラルに感じました。
■早く王様になりたい
歌は抜群に上手いということもないけど、じゃ下手か?というと決してそんなことはなく。
ただ、声は決して低くないのに微かに歌いにくそうにも感じたんですよね。何というか、キーが半音低ければ、もっと楽に歌えたんじゃないかなって感じ(音域の問題かもしれませんし、単に緊張してただけかもしれません。)これから歌いこめば、自ずと解決するでしょうね、きっと。リズム感はすごく良かったですよ
■象の墓場~チャウダウン
「僕って天才」で、右手親指で自分を指すポーズ こういうのを見つけるとちょっと嬉しくなります
チャウダウンの前半は、ナラとそれぞれの持ち場で対処するような感じでしたが、骨の階段を上ってからは、終始ナラをかばっていて頼もしかったです。
ムファサが登場した時は、「大変なことになっちゃった、とにかく謝らなきゃ」って表情をしていて、「父さん、僕は!」も良かったです
■星のしずく(お前の中に生きている)
最初の「♪お前こそ~王となる」で星を見上げるところ、基本笑顔なんだけど途中から考えるような表情も混じってました。これ、(個人的意見ですが)シンバの心情としては的確じゃないかと思います。
最後の方でムファサが、「♪星たちが~」で一緒に星を指したシンバの手をとりシンバの胸に持ってくると、大事に胸にしまうように、父の思いを全身で受け止めるようにしていて、そのあと抱きつく行為がすごく自然でした。
■峡谷・ヌーの暴走
スカーのしっぽを追いかけるとき、はねるようにしていたのが可愛らしかったです。
遠吠えの練習は吠えるというより唸る感じだったけど、これはこれでアリでしょうかね
ヌーに追われた時の「ザズ、助けて」のところは、もう少し必死感が欲しかったかな
ムファサの死では、事の重大さ(事態の深刻さ)がわからず、何とか起こさなきゃって感じで、やがてどうにもできずに座りこむって感じでした。シンバの幼さを考えると、悪くないというか、むしろ自然なリアクションかもしれない、と思います。
■ハクナ・マタタ
「ブルーになってら」の後のやり取りで、ティモプンに対して「もうほっといて」感がちょっとあって面白かったです。で、「過去を変えることできる?」の辺りになるとそれが無くなり、心境の変化があったんだなと感じ取れました。
「えっ?」のトーンは個人的に好きなタイプでした
プンバァを臭がるところでは目をむくほど臭がって、可笑しかったです
彼独自なのか新演出で全員やってるのか記憶にないんですが、「シマウマを食べられるくらい」、「カモシカは?」、「カバは?」で両手を広げて威嚇っぽいポーズをしていて、「おっ!」と思いました。
★カーテンコール
ホッとしたんでしょうか、とってもいい笑顔でした。お隣の金久ムファサとのやり取りも微笑ましかったです。

ということで、莞典シンバは工夫も見られ、また伸びしろも感じられて、全体的にはなかなか魅力的なシンバだったと思います。とても満足致しました

いまさらビリー・エリオット感想(^^)(その1)

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(今更感は否めませんが(^_^;)、)ミュージカル「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」のシーンごとの感想を綴っておきたいと思います。

(注意)
★はミュージカルナンバーで、名称は公演プログラムによります。
☆はナンバーの合間のシーンで、名称は勝手につけました。

<一幕>
☆プロローグ
開演アナウンスとともに、スモールボーイ(菊井凜人くん・岡野凜音くん・桜井宙くん)が客席通路を通って舞台上へ。
ここでまず、彼は飴玉(チュッパチャプス?)をくわえるんですが、口に入れるまでが三者三様で何とも微笑ましい
そして、スクリーンにニュース映像が映り、当時の炭鉱を取り巻く社会情勢(*)を観客に説明してくれます。
やがて、スクリーンの奥には炭鉱夫たちが現れ始めます。
*1980年代半ば、時のサッチャー政権により採算の取れなくなった炭鉱の閉鎖・合理化が進められていた。その政策に反対した炭鉱夫たちの組合は、無期限ストに突入しようとしている。
★The Stars Look Down (星たちが見ている)
舞台はイギリス北部の町ダラム。ビッグ・デイビイ(辰巳智秋さん)のソロで始まるこの歌は、炭鉱夫たちのアンセム的な歌で、一気に当時の炭鉱町に誘ってくれます。
集会所?に集まった炭鉱夫たちが「ストが決まるかどうか?」とやきもきしているところかえら始まり、トールボーイ(小溝凪くん・笹川幹太くん・山城力くん)が「決まったぞ~!」と駆け込んでくるところは個人的なポイントの一つ。
また、マイケル(古賀瑠くん・城野立樹くん・持田唯颯くん・山口れんくん)がマウンテンバイクで走り回るのも観ていて面白いです。

途中大人たちが退場し、ビリー(加藤航世くん・木村咲哉くん・前田晴翔くん・未来和樹くん・山城力くん)とスモールボーイだけが残り、つぶやくようにビリーが歌い始めます。
そして、ダンスと言えないようなダンスをするのですが、それを後ろでたどたどしく真似するスモールボーイに注目せずにはいられません。
☆朝食
ビリーの家のシーンに自然と変わり、ここでの短いやり取りで、お父さん(吉田鋼太郎さん・益岡徹さん)・おばあちゃん(久野綾希子さん・根岸季衣さん)・トニー[お兄ちゃん](藤岡正明さん・中河内雅貴さん)のキャラがさらっと分かるようになっていて、よくできたシーンだと思いました。
押しかけてきた炭鉱夫たちの朝飯争奪(食パンのキャッチボールがお見事!)も好きなシーンの1つです。
1人になったビリーによるおばあちゃんのミートパイの捨て方にも、5人それぞれに個性が出ていて面白いシーンでした。
☆ボクシング教室
ここは個人的に見どころいっぱいでした。
スモールボーイの腕立て伏せ、マイケルのおちゃらけ、スモール&トールボーイの帰り支度、ビリーの(相手の気をそらすための)変な動きなどなど
マイケルの「ごめん、ビリー」には、マイケルのビリーへの想いがさりげなく込められていたりして、これも外せませんね。
最後、床に転がった鍵を(ボクシンググローブをしたままなので)掴めないビリーが、足を使って手にするシーンも、観る回ごとに上手くいったりいかなかったと舞台は生ものであることを実感させてくれます。
★Shine(輝け、今!)
さっさと鍵を渡して帰りたいビリーと、マイペースなウィルキンソン先生(島田歌穂さん・柚希礼音さん)のかみ合わなさ具合が絶妙
そして、バレエガールズが何とも個性豊かです。1回ではとてもじゃないけど把握しきれませんでした。
途中、ビリーが「あぁー!」と叫ぶところがあるのですが、最初なんで叫んでいるのかよく分かりませんでした。足を踏まれてるのかな?とも思ったりしたんですが、ウィルキンソン先生がビリーの足に座って体重がかかってたんですよね。あの振付の中にこういうのを入れてくるというのも巧いなあと思います。
このシーンは何と言っても、いつの間にかペースにはまり、バレエに興味を持ち出したビリーに要注目ですね。

★Grandma's Song(おばあちゃんの歌)
バレエ教室の帰り、影絵が映し出されるシーンも好きなシーンの1つです。
そして『おばあちゃんの歌』のシーンに続きます。
聴かせる久野さん、魅せる根岸さん、どちらのおばあちゃんもかっこいいです。
最後、おばあちゃんの手にキスして、にっこり微笑み腕組みするビリーも好きです。

その2に続きます。

◆本記事に使用している画像は、公式サイト、ステージガイド他のプレスコール記事、公演プログラム、梅田芸術劇場の看板などから持ってきています

いまさらビリー・エリオット感想(^^)(その2)

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続きです。前回は『Grandma's Song』まででした。

★Solidarity(団結を永遠に)
「警官隊と炭鉱夫の衝突」と「バレエ教室」のシーンが交錯する、本ミュージカル随一の名シーンだと思います。お父さんがジョージ(小林正寛さん)との会話でビリーがボクシング教室に行っていないことに気づく重要なところもさらりと。上手いですね。
「♪団結だ、団結だ、団結永遠に」という歌詞もシンプルな訳なのに、メロディーとともに耳に残ります。
最初の方で教室に向かうビリーとデビー(夏川あさひさん、香好さん、佐々木琴花さん)の会話があるのですが、デビーの3人ともそれぞれに上手い、と思ったのを覚えています。
そして少しずつ才能の片鱗を覗かせ始めるビリー。特にアチチュード・プロムナードのシーンは息をのむように見入ってしまいますね。姿勢や動きが美しい航世ビリーならなおのことです。
ここまでのシーンでも、バレエガールズの個性は生きてます。ビリーに対し驚いてたり、ふくれっ面だったり。

曲が終わり客席が拍手に包まれたとき、お父さんの「これはどういうこっちゃ!!」という怒鳴り声で一気に緊張が走ります。
ここでビリーはバレエがしたいと一生懸命訴えるのですが、「バレエは女のやることで男がやるのは『自分はオカマだ』と公言するようなもの」という考えが当たり前だったこの時代・場所でのビリーの発言は相当強い思いだっただろうことがうかがえます。
しかし許されることはなく、「父ちゃんのばかやろう!」と思わず叫ぶビリー、直後「しまった…」と後悔して「くそっ!」と退場するビリーの表情も見逃せません。
激昂しているお父さんに一歩も引かないウィルキンソン先生もかっこいいです。
☆トイレ(その1)
トイレの個室にこもるビリーと外にいるウィルキンソン先生の会話。
バレエスクールの話が初めて出てくる大切なシーンでもあります。
業を煮やしてドアをあける先生にビリーは「入ってこないでよ」と言いますが、この言い方が五者五様で、特に咲哉ビリーが好きでしたね。
でこの後「俺に気があるんじゃないよね」は何度見ても笑えます。それに対し「ないよ、お気の毒様」とあっさり返す先生もなんかいいんですよね。
★Expressing Yourself(自分を表現しよう)
個人的に一番好きなシーンです。
親友マイケルにバレエの事を相談にいったら、あろうことか彼はワンピース姿だったっていうのも考えたらすごいですよね。
そんなマイケルはビリーに「やりたいことやって何が悪い?」といい、ビリーもバレエに前向きに考えるようになるわけです。
お気に入りのセリフは「チュチュ着るの?」。言い方・表情ひっくるめて4人とも絶妙です。最初女装を嫌がっていたビリーですが、途中で満更でもなさそうな表情に。特に和樹ビリーはこの変化が上手かったですね。
タップシューズへの履き替え競争は、私が観た分では6対4ぐらいでマイケルの勝ちが多かったかな。でも、時には引き分けもあったり、二人の組合せによっても雰囲気が違ったりで、ここの会話(ほぼアドリブだと思います)も聞いていてすごく楽しかった。
そして、そのあとは怒涛のタップダンス。まさに文字通り「It's a show time!」でした。歌詞(和訳)もいいですね。「♪みんな違う当たり前さ」「♪個性が世界救うのさ~」とか。
最後マイケルが客席を盛り上げて「電話して♥」って言うんだけど、「なら電話番号教えて!」と思ったのは私だけじゃないはず。

☆ビリーの家
警官隊との衝突に拍車がかかり、血気に逸るトニーとそれをなだめるお父さん。一触即発な二人を物陰から見つめるビリー。
そんなシーンです。
父と兄、組合せは4組ありましたが、それぞれに味があり、まさに熱演という言葉がふさわしい、ほんと素晴らしかったです。

その3に続きます。

◆本記事に使用している画像は、公式サイト、ステージガイド他のプレスコール記事、公演プログラム、梅田芸術劇場の看板などから持ってきています

ライオンキング@12月20日

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久しぶりに夏劇場へ。
この日はライオンキング19周年の記念日でした。


キャストはこちら

木内ナラ、布施ティモン、諏訪プンバァが初めましてでした。

ヤングシンバは大東リッキーくん。もうすっかりお兄ちゃんって感じでしたね。相変わらずお芝居が丁寧で上手いです。

カテコは挨拶だけかなと思っていたら、シンプルながらちゃんと特別カーテンコールがありました!
「彼はお前の中に生きている(リプライズ)」で盛り上がりましたよ
挨拶はスカーの道口さんで、「東京公演は19周年」と仰ってましたので、春と夏で通算でカウントってことですね。
スタオベで何回も幕があがり、最後は永田シンバとリッキーシンバの二人で、これまでにないパターンの締めが見られて大満足でした。

いまさらビリー・エリオット感想(^^)(その3)

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遅くなりましたが、続きです。

★The Letter~Dear Billy~(手紙)
オーディション(試験)のためのダンスを作るため、何か大切なものを持ってくるように言われたビリーですが、実際に持ってきたもの(豆の缶詰とか)が笑えます。でも、ビリーの気持ちも分からなくもないと思うんですよね。
そんな中、死んだお母さんからの手紙が出てきて、一瞬戸惑う島田先生or固まる柚希先生。ちょっとした違いですけど、個性がうかがえますね。
手紙を暗唱するほどのビリーと、黒子に徹しているウィルキンソン先生。そして、包み込むような優しい歌声のお母さん(家塚敦子さん)も出てきます。
「♪どんなときにも心のままに、あなたらしく生きて」というこの作品のテーマとも思える歌詞と美しいメロディライン。もう涙腺崩壊必至です。
手紙を読み終え、「特別な女性だったのね」という先生に「ただの俺の母ちゃん」と答えるビリーが、本当に愛おしい。
★We were Born to Boogie(踊るために生まれてきた)
ガラッと雰囲気が変わってオーディションへ向けての特訓スタート。伴奏のためやってきたブレイスウェイトさん(森山大輔さん)がシーン全般でいい味だしてましたね。

このナンバー、基本やってること(振り・動き)は皆同じなんだけど、リズム感の違いでしょうか、晴翔ビリーは特にカッコよく見えました。
しかし、縄跳びしながらタップって、誰が考え出したんでしょうか。よくよく考えたら大変なことをさらっと見せている皆さんってほんとスゴイ!
☆トイレ(その2)
今度はビリーとデビーの会話。映画版ではデビーの部屋でやっていた内容に当たります。
個室の中でビリーは次のシーンのために着替えながら、セリフを話さなければいけません。大変ですよね。
「あんた、あたしのこと好きじゃないの?」とせまるデビーに、個室から出てきて「えっと…」と口ごもるとこも5人それぞれ。晴翔ビリーや航世ビリーはちょっと考えてる感じだったし、力ビリーはなんとなくあっさりした感じでした。
ウィルキンソン先生がやってきて、明日のオーディションの打合せをしますが、ここは和樹ビリーと咲哉ビリーの演技が好きでした。
☆オーディションの日の朝
町の様子はいよいよ悪化、トニーも怪我を負い、オーディションどころじゃない感じになります。
待ち合わせに遅れたビリーを迎えにウィルキンソン先生がやってきて、とうとうバレエを続けていたことがお父さんたちにばれてしまいます。
激怒するトニーに対し、お父さんは(吉田さんも益岡さんも)あっけにとられたように見えました。
トニーに「踊れよ」と言われたときに複雑な表情を経て「いやだ」と拒否するビリー。いったいどんな思いでこの結論に達したのか。
なので、この後お父さんに「母ちゃんなら行かせてくれた!」と思いっきり感情をぶつける姿は、どのビリーも本当に胸に突き刺さります。(みんな本当に上手い!
それに対して「母ちゃんは、死んだっ」と返し、その場を去るお父さんですが、今改めて考えると、二幕でお父さんの気持ちが変わった根底には、この時の記憶があったのかも知れないと思えてなりません。
★Angry Dance 怒りのダンス
どうにもやりきれない感情が爆発して始まる、文字通り怒りのダンス。7割くらいはタップなんですけど、本当にすごいです。
ふがいない自分に、理解してくれない家族に、どうしようもない社会に、といろんな怒りがひしひしと。ダンスで感情を、それも負の感情を表すって難しいと思うのですが、5人ともダンスレベルに微妙な差はあれど、ちゃんと観る者にその怒りが伝わってくるのだからすごいです。
そのレベル差も、上手な子だと「ビリーに選ばれた子だから、そりゃできるよね」って思えるし、多少劣ってるように見えても「この時点のビリーは、まだ発展途上」と考えられるのでリアル感があって、どちらにせよ感動は薄れません。

さらに、このシーンはビリーだけでなく周りで動いているアンサンブルキャストもすごいなぁと思わされます。まさに、本気のビリーを大人たちも本気で受け止めているって感じで。
最後、やりきって舞台に倒れこむビリー。当然、劇場は拍手に包まれますが、しばらく立てないビリーもいれば、すっと立ち上がるビリーもいて、後者に関しては「その体力何?」と突っ込みたくなるほど。
初めて観たときは、マジでしばし放心状態でしたね。

やっと第一幕が終わりました。
第二幕に続きます。

◆本記事に使用している画像は、公式サイト、ステージガイド他のプレスコール記事、公演プログラム、梅田芸術劇場の看板などから持ってきています
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